パステルカラー
可能なら、毎日を情熱的に生きていたい。
人間の生きる意味とか、人生を賭けた挑戦だったり、お酒でも飲みながら友人に熱く語って、明日や未来に希望を持って生きるのは素敵な事なんだろう。
若い頃はそういう時期もあったような気がする。
いや、確実にあった。
今でも別にそういう気分になる事は無いわけでもないが、年齢とともに、感動が無くなっていくと言う話はよく聞く。
子供は、新しい遊びやゲームだけでドキドキする。
何度も繰り返していくうちに経験に変わり、事の結末を大人は予想ができてしまう。
それが理由だと話すお笑い芸人を、なるほどなと随分納得したものだ。
何かを変えるキッカケが欲しくて本屋に足を運んで見る。
小説やミステリーが並ぶ中、自己啓発本が大量に並んでいる。
各々がそれっぽいことを題名にしたためて言いたい放題である。
人生はこうだとか、
考え方は、こうあるべきとか、
正直持論の押し付けであり、答えでは無い。
ウンザリだ。
別にね、不満があるわけじゃないんだ。
ただ、つまらない。
闇雲に働いて来たお陰で
運良くお金も時間も多少作れるようになった。
さて、いよいよ人生楽しんでやろうかと思った時
確かにほとんどの事を飽きる程経験し、
やりたい事が無くなった中年オジサンが次にやろうとしたのが小説を書く事。
日々の物語が色鮮やかである事を願い、
題名はパステルカラー
この辺りから自身のセンスの無さが伺いしれる。
1人のオジサンの人生も、まわりから見れば興味があったり共感を得られる事もあるかと信じて。